先月の誕生日を迎え、ついに三十路にリーチのかかった店長・斉藤です。本当に早いもので、気が付いたら10月も半ばを過ぎ今年も残すところあと2ヶ月半となってしまいました。皆様、いかがお過ごしでしょうか? ちょうど5年前の今頃に、日本ソムリエ協会の呼称試験・いわゆる『ソムリエ試験』に合格した時のことを思い出しました。
当時、働いていたお店は、『カリフォルニア・キュイジーヌ』のお店だったのでワインのほとんどがアメリカ産でした。そのお店で私はかなり浮いていた、というよりは、スゴイ生意気でした(笑)。ですので、お客様に『グラスシャンパンを』とご注文を頂いたときは待ってましとばかりに、「お客様。そもそもシャンパンとはフランス・シャンパーニュ地方の伝統的な・・・・・・・・。」などと、講釈を垂れていました。今考えれば本当にお恥ずかしいというか、申し訳ない気持ちで一杯です・・・・。
本人は本気も本気で当時のマネージャーに喰ってかかり、何を言われても「自分の言っていることは正しい」という確信めいたものがあったので、そーとーに嫌われていたんではないかと思います。ただ今になって思うと、あの時は本当に真っ直ぐでワインに対してとにかく純粋でしたねぇ。単純とも言えますが、その分熱かったとも言えるかな。今でもその熱い思いを持ち続けられるように、日々ワインや生産者と相対していけたらと思います。
努力の甲斐あり、実りの秋を迎えられた遠藤利三郎商店の新たなソムリエ・ソムリエールにも、今の思いを忘れずに日々精進し、いずれ大輪の花を咲かすことができたら、こんなに嬉しいことはありません。